あなたのそばで花になろう

「ORANGE RANGE」の「花」という曲があります。
映画「いま、会いにゆきます」の主題歌でしたね。
その一節から

生まれ変わっても あなたのそばで 花になろう

花びらのように散ってゆく事

この世界で全て受け入れてゆこう

だから僕は精一杯生きて 花になろう
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近所に住んでいるおじいちゃんがいる。
近所とは言っても、朝たまに挨拶を交わすだけの間柄。
嫁によると、このおじいちゃんは、朝、小学校の通学路に立って
チビッコ達の登下校を見守ってくれている心優しきおじいちゃんなのだという。
また、このおじいちゃんの奥さん（おばあちゃん）には、
小学校に入学したばかりの頃、帰り道にころんで血だらけになった長男を
自宅まで送ってきてもらったことがあるらしい。
僕は、その頃ものすごく仕事が忙しかったので、あまり覚えていない。

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次男が小学校に入学して最初の１週間のあいだ、僕は次男を小学校に送って行くことになった。
朝、いつものようにおじいちゃんが通学路に立っている。
おじいちゃん「おはよう」
僕・次男「おはようございます」
そんな繰り返しで、月・火・水、、、、。
そして木曜日の朝、なぜかおじいちゃんが立っていなかった。
次男と「なんでだろうね？」などと話ながら、いつものように小学校へ。
自宅に帰って嫁にそのことを話すと、
嫁が「おばあちゃんが亡くなったのよ、、、」

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その翌日。
次男と一緒の登校が最後となる日の金曜日。
おじいちゃんがいつものように笑顔で立っていた。
最愛の人が亡くなったのにもかかわらず、
いつもと変わらないその笑顔に、僕は涙がでそうになった。
おじいちゃん「おはよう」
僕・次男「おはようございます」

生まれ変わっても あなたのそばで 花になろう

花びらのように散ってゆく事

この世界で全て受け入れてゆこう

だから僕は精一杯生きて 花になろう